施設について
当院の小児リハビリテーション室は、1985年(昭和60年)に熊本市内で最初となる、障がいのあるお子さま向けの専門リハビリテーション施設として始まりました。平成25年5月には熊本赤十字病院の隣へ新築移転し、お子さまに配慮した設備を整えています。脳性麻痺、ダウン症、発達障がいなど、さまざまな病気・障がいのあるお子さまが、熊本市および周辺の市町村から通院されています。
主に0歳から就学前までのお子さまを対象に、理学療法士(10名)・作業療法士(7名)・言語聴覚士(4名)が連携して、専門的なリハビリテーションを行います。
小児理学療法(小児PT)
お子さまの発達の促進や、運動機能の向上・維持を目指します。主に発達の遅れや、神経・筋肉の病気のお子さまが対象になることが多い部門です。座る・立つ・歩行などの基本的な身体機能の促進を目指し、必要に応じて歩行器などを使用した移動手段の向上や維持、運動機能を保つための関節拘縮の予防などを行います。
乳幼児期のお子さまの場合は、姿勢や運動の発達を促すために、遊びを通して本人が嫌がらないよう楽しくリハビリテーションを行います。また、かかわり方をご家族や保育園の先生方に助言します。児童期や青年期になったら、より具体的に目標を設定し、家庭や学校で助言をして、生活を通してリハビリテーションをしていただきます。
小児作業療法(小児OT)
お子さまの食事・着替え・トイレなど日常生活の自立の促進と、不器用さの改善を目指します。それらの困難さの原因は、麻痺や筋疾患などの身体の障がいだけでなく、協調運動・感覚・認知にある場合があります。
たとえば、食事の場面でスプーンや箸を使うのが苦手なお子さまには、それがスムーズに使えるようにリハビリテーションをします。学習面では、上手に鉛筆やハサミなどが使えないといった困りごとを減らします。場合によってはパソコンやタブレットなども学習環境に取り入れます。当センターのリハビリテーションだけでなく、日々の家庭や学校での練習が必要です。
不器用さのあるお子さまは、評価後、もう少しでできそうなことから楽しんでリハビリテーションを始めます。そして少しずつ、ご本人やご家族と相談しながら、苦手なことや新しいことにチャレンジしていきます。できないことが多いと劣等感が先に立ち、やる気がなくなって苦手なことを避けるようになります。できたという達成感があると、次のことにチャレンジしてみようという好循環になります。将来的に、生活で困らないようになることが目的です。
小児言語聴覚療法(小児ST)
乳幼児期や児童期の、聞く・理解する・話すなどのコミュニケーションの指導や援助、発音の問題(聞き取りづらさ)への構音訓練などを行います。
国リハ式<S-S法>言語発達遅滞検査、絵画語い発達検査<PVT-R>、質問-応答関係検査、新版構音検査など、発達に合わせた言語の発達やコミュニケーションを評価し、問題の本質や症状の発現を明らかにして、必要に応じて適切なリハビリテーション・指導・アドバイス・他機関との連携を行います。音声言語でのコミュニケーションが困難な場合は、ジェスチャーや絵カード、コミュニケーション機器といった補助・代替コミュニケーション手段を用いる場合があります。
※現在、受け入れ体制の都合上、PT・OTいずれかをご利用の方のみを対象としています。
心理検査
公認心理師が、必要に応じて新版K式発達検査、WISC-IV(知能検査)、PARS-TR(自閉スペクトラム症の検査)、ADHD-RS(注意欠如多動症の検査)などを行い、お子さまの発達段階や発達特性を調べます。
家庭内や集団生活での様子、困りごとなどをお子さまご本人や保護者にお聞きします。検査中の行動観察も参考にして、「できないこと」「苦手なこと」「問題行動(とみなされてしまう行動)」だけでなく、お子さまの健康的な側面や強み、その子らしさなど多角的に評価します。場合によっては保育園や幼稚園からの聞き取りも必要となります。
受診の流れ
初診には、紹介状と事前の予約が必要です。予約は外来看護師が承ります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 予約受付時間 | 月〜金 13:30〜16:30、土 8:30〜11:30 |
| 電話番号 | 096-381-5111 |
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サービス内容
外来リハビリ(PT・OT・ST)、ご家庭でのホームプログラム作成などの日常生活指導、下肢装具や車いすなどの補装具作成、各種手帳・手当関係書類の作成、住宅改修相談などの在宅支援、保育園・幼稚園・学校への地域療育支援を行っています。
感染症にかかられた場合は「通院許可連絡書」のご提出をお願いしています。施設見学をご希望の方は、事前に申込書・同意書のご提出が必要です。詳しくは小児リハビリテーション室(096-381-8886)までお問い合わせください。
対象となるお子さまや代表的な疾患については、小児科のページもあわせてご覧ください。