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痙縮治療・ボツリヌス療法・ITB

痙縮(手足のつっぱり)とは

脳卒中でよくみられる運動障害のひとつに「痙縮」があります。筋肉が緊張しすぎて、手足が動きにくくなったり、勝手に動いてしまったりする状態です。手指が握ったまま開きにくい、肘が曲がる、足首が内側を向くといった症状がみられます。

脳卒中の後遺症による運動障害の説明図。片方の上下肢に麻痺が起こる「片麻痺」と、片方の上下肢の筋肉が硬くなりつっぱる「痙縮」の2つを、人体図で示している
脳卒中の後遺症による運動障害には、片麻痺と痙縮(手足のつっぱり)があります。
痙縮の症状の写真。手指が握りこぶしの形のまま固まり、伸ばそうとしても指が伸びにくい状態
指が伸びにくい(握りこぶし状)。痙縮でよくみられる手の症状です。
痙縮の症状の図と写真。足首が内側にねじれる「内反」の状態を、イラストと実際の足の写真で示している
足首が内側を向いている(内反)。歩きにくさや転びやすさの原因になります。

脳卒中発症後3か月の時点で約19%、1年の時点では約39%の方に痙縮の症状が出るといわれています。痙縮による姿勢の異常が長く続くと、関節が固まって動きが制限され(拘縮)、日常生活やリハビリテーションの妨げになることがあるため、治療が必要です。

患者さま向けの勉強会(土曜塾)

当院では、痙縮の早期発見・早期治療に取り組んでおり、患者さま向けの勉強会(土曜塾)も行っています。勉強会で使用したスライドをもとにした動画をご覧いただけます。

▶ 「あれ?手足が伸びにくい…それ、『痙縮』のサインかも!」(動画・Googleドライブ/別のタブで開きます)

ボツリヌス療法

ボツリヌス菌がつくる天然たんぱく質を有効成分とする薬を、筋肉内に注射する治療法です。注射した筋肉の緊張がやわらぎ、効果は通常3〜4か月持続します。局所投与のため、全身性の副作用はほとんどみられません。

ボツリヌス療法の施術風景。医療者が超音波の機器を脚にあてながら、もう一方の手で注射を行っている
つっぱりのある筋肉を確認しながら、薬剤を注射します。

治療の進め方

診察で痙縮の程度や生活での困りごとを確認したうえで治療目標を決め、理学療法士・作業療法士と医師が連携して投与する筋肉を決定します。投与後はリハビリテーション(関節可動域訓練・運動療法・物理療法・装具療法など)とあわせて行います。

ボツリヌス療法の治療スケジュール図。外来の場合は治療目標設定・投与日予約から投与、1〜2回の受診と次回投与日の予約へ進む流れ。入院の場合は入院時の治療目標設定とリハビリ処方、投与、翌日からのリハビリ開始と自主訓練指導、退院、次回投与日の予約という流れ
外来・入院それぞれの治療スケジュール。いずれも予約が必要です。

リハビリテーションの併用

ボツリヌス療法のみでは機能の回復は望めません。必ずリハビリテーションを行います。

リハビリテーションの説明図。理学療法士が横になった患者のストレッチと関節を動かす運動を行う場面と、患者が段差を昇る運動療法の場面
ストレッチ・関節を動かす運動で硬くなった筋肉を柔らかくし、運動療法で体を使いやすくします。
電気刺激療法と装具療法の説明図。電気刺激の機器を用いる場面と、短下肢装具や手の装具を装着したイラスト
電気刺激療法で神経を刺激して痙縮を減弱させ、装具療法で痙縮した筋肉を持続的に伸張し、効果を維持します。
自主練習の習得の説明図。患者がご自宅で脚を伸ばす運動や、台につかまって行う運動に取り組んでいるイラスト
効果を長く保てるよう、必要に応じて自主練習の提案やパンフレットの作成も個別に行います。

注射の痛みへの配慮

注射の際は、痛みを和らげる局所麻酔クリーム(エムラクリーム)を使用しています。注射による痛みのストレスなく治療を受けていただけます。

痛み止めの塗布の実際(下肢の場合)の写真2点。マーキングした場所に白いクリームを塗った状態と、その上をラップで覆いテープで固定した状態
診察時にマーキングした場所にエムラクリームを塗り、ラップとテープで覆って固定します。

ボツリヌス療法の効果

ボツリヌス療法に期待できる効果の説明図。関節が固まって動きにくくなり変形するのを防ぐ(拘縮予防)、日常生活動作の制限が軽減される、リハビリテーションを行いやすくなる、痛みをやわらげる効果が期待できる、介護負担を軽減する、の5点をイラストで示している
手足の筋肉のつっぱりやこわばりをやわらげると、拘縮の予防、日常生活動作の制限の軽減、リハビリテーションの行いやすさ、痛みの軽減、介護負担の軽減が期待できます。

ボツリヌス療法の外来は、水曜日午前に小原医師が担当しています(外来診療担当医表より)。

ITB(バクロフェン持続髄注療法)

手足・体幹の強いつっぱりに対して行う治療で、当院は熊本市で唯一この治療を行っている病院です(担当医:村上雅二)。脳卒中、脳性麻痺、頭部外傷、脊髄損傷、脊髄の変性疾患などによる手足・体幹のつっぱりや痛みでお悩みの方は、ご相談ください。

ご紹介くださる医療機関の先生方へ

患者さまをご紹介いただく際には、下記の診療情報提供書様式に必要事項をご記載のうえ、患者さまへお渡しください。

各種様式ダウンロードのページにも掲載しています。

ご相談・お問い合わせ

痙縮相談窓口へ、「痙縮の事で電話しました」とお伝えください。

TEL:096-381-5111(代表)

ご相談・お問い合わせ

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