新卒で入職する方から、いちばん多くいただく質問は「実習と何が違うんですか」です。 この記事では、当院で新卒として働き始めた理学療法士が1年目に感じることを、教育体制とあわせてご紹介します。
この記事は、公開前に当該職員本人の確認をお願いします。実名・写真の掲載可否もあわせてご確認ください。
驚くこと① 「歩けるようになる」がゴールではない
学生のうちは、関節の動きや筋力といった体の機能を評価する練習を重ねます。 実際に働き始めて最初に戸惑うのは、**「歩けるようになったのに、退院できない」**という場面に出会うことです。
家に階段がある。トイレが2階にある。ひとり暮らしで買い物に行かなければならない。 歩行の能力が同じでも、帰る家によって必要な準備はまったく違います。
当院の病院テーマが「生活再構築」であるのは、このためです。評価する対象は、体だけではなく暮らしそのものです。
驚くこと② 自分ひとりで決めない
学生時代は、担当した患者さんのプログラムを自分で組み立てる練習をします。 現場では、カンファレンスで多職種と方針をすり合わせます。
- 看護師から「夜間にトイレで転びかけた」と共有される
- 言語聴覚士から「食事中の姿勢が崩れている」と指摘される
- 社会福祉士から「ご家族の介護力に不安がある」と情報が入る
自分が訓練室で見ている姿は、その方の1日のうちのごく一部です。1年目で最初にぶつかるのは、**知識の不足よりも「情報を持ち寄る難しさ」**かもしれません。
驚くこと③ 分からないと言っていい
新人が最も言いにくい言葉は「分かりません」です。 当院は「失敗を恐れず挑戦(チャレンジ)する人を評価します」という価値観を掲げています。これは裏を返せば、分からないことを分からないと言える環境をつくる責任が、先輩の側にあるという意味だと考えています。
1年目の育成の流れ
| 時期 | 内容 |
|---|---|
| 入職時 | 法人共通のオリエンテーション、感染防止対策研修、医療安全研修 |
| 1〜3か月 | 先輩療法士とのペア制。評価とプログラム立案を一緒に行う |
| 3〜6か月 | 担当患者さんを持ち、カンファレンスで自ら報告する |
| 6か月〜 | 症例検討会での発表。得意分野を見つけていく段階 |
| 1年後 | フォローアップ研修で1年を振り返り、次の目標を立てる |
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新卒だけでなく、入職2年目・管理職に対してもフォローアップ研修を実施しています。入職して終わりにしないのが当院の方針です。
見学からで大丈夫です
「回復期リハビリテーション病院がどんなところか分からない」という段階で構いません。 実際に訓練室とカンファレンスの様子をご覧いただくのが、いちばん早いと思います。